御母衣白山神社(みぼろはくさんじんじゃ)
御母衣白山神社は、白川村南部の御母衣地区に鎮座する神社で、旧白川街道沿いに位置しています。創建年代は不明ですが、天和2年(1682年)の木札や元禄7年(1694年)の検地帳にその名が記されており、江戸時代にはすでに信仰の拠点として存在していたことがわかります。
伝承によれば、この地名「御母衣」は白山開山の祖・泰澄が白山を切り開いてこの村にこられた折に大切な衣を忘れていかれ、後に大使の母親が来られて衣を持ち帰ったことが語源とされた逸話が残されています。山頂部社殿の傍らには巨大な複数の板石状の立石があり、その近辺からは中世の陶器片が採集され、修験山伏の護摩焚きの痕跡を思わせます。
御母衣白山神社は、白山へ直接登拝できない人々にとっての遥拝所として、また修験者が入山前に祈りを捧げる起点として機能してたと考えられます。
