結の屋根葺き
村人同士助け合って屋根を葺くことを「結」と言います。白川郷では昔から「結」によって合掌造りの大きな茅葺き屋根が守られてきました。屋根は1日で葺き上げるため、大きな合掌造りの場合200人もの人々が手伝いにくることもあります。昔の「結」では手伝いだけではなく屋根の材料である茅や縄も持ち寄って葺き替えました。
現在は茅葺きも一つの職業になり、地元茅葺き職人の葺く屋根も多くなりましたが「結」による屋根葺きはその時代その時代で姿をかえつつ若い世代に確実に受け継がれています。白川村に残された「結」の屋根葺きは、今や日本に残された唯一無二の光景です。